深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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佐々木正人『知覚はおわらない』
知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待
(2000/10)
佐々木 正人

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佐々木 さきほどちょっとふれましたが、心理学は、一つは「アフォーダンス」によって、どうも本当の意味を持つ環境を発見したんですけれど、もう一つ、発達ということ、つまり、この世にあるものはすべて持続なんだということ。生まれてから死ぬ。オリジンもあるし死もあるんだけれども、それ自体は持続なんだというところが、ポイントだと思うんです。
 一挙に身をおくっていうと、何か瞬間めいたというか、ステージモデルという感じがするんですけど、じつは緩慢に持続しながらどこかに引き込まれていくというのはたしかだと思うんです。記述する立場とか、研究する立場になったら、それが起きるのをただジーッと横で待って終わってから書きはじめるというか、まだそれしかないという感じがしますけれどね。

佐々木正人『知覚はおわらない』


 本書は著者が雑誌に発表した記事やスポーツや運動、芸術に携わる人々との対談を集めたもの。

 そういった点では、副題には「アフォーダンスへの招待」とあるが、アフォーダンスについて何も知らない人には向かないかもしれない。けれど対談などは読みやすい。

 タイトルはギブソンの「知覚には終わりがない。知覚は進みつづける」という言葉からとられたもの。引用したところのように行動の持続的な変化、発達といったところに著者の関心があるようだ。
 動物が行為することで環境と出会い、次の行為が選ばれる。同じように見える反復される行為の中に現れている微妙な変化。そういった語りにくい知覚の特性をゆっくりと時間をかけて記述していく。

 平田オリザとの対談では彼の直接的な問いに、アフォーダンスでわかるのは百分の一としながらも、そこから見えてくるものを真摯に答えていておもしろかった。
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