深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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鶴見俊輔『読んだ本はどこへいったか』
読んだ本はどこへいったか読んだ本はどこへいったか
(2002/09)
鶴見 俊輔

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 サンタナヤには自叙伝三巻があり、その中で彼は「人間はだれしも難破船」だと書いた。そしてその崩れた形を見据えることで、その人が何をしようとしていたか、その航海は何を目指していたかを見る力を育てた方がいいと言う。それは、私には、もうろくを切り口に自分の思想を見るという道筋を開けてくれているように見える。もうろくを自覚し、手足が自分の考えについていかなくなったところから逆に、自分の思想をとらえる方法があるはずだと、今思っている。

鶴見俊輔『読んだ本はどこへいったか』


 図書館でタイトルが気になって手をとってみると、以前から名前を聞いていた鶴見さんの本だったので読んでみることにした。

 引用した「プロローグ」部分のように、本書は著者が読んだ本がどのような形で残っているかを語りおこしたもの。

 著者は以前タイムカプセルのように本を埋めたことがあったが、防水を怠ってぼろぼろになってしまったことがあるという。この経験を老いのメタファーとして語っていてとても印象的。
 内容は大きく3つにわかれている。プラグマティズムといろはがるた、そして大衆小説である。

 インタヴューによるものなので、語り口は優しく、小気味よいテンポで進んでいく。

 プラグマティズムにはあまりなじみがなかったけれど、行動主義心理学もこういった背景から登場してきたんだなと思った。

 生活の中で培われてきた知恵を評価しようという視点には好感がもて、興味深かった。
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