深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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林信孝『英文法に強くなる』
英文法に強くなる (岩波ジュニア新書)英文法に強くなる (岩波ジュニア新書)
(2002/07)
林 信孝

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 このように,主語の動詞に依存して,時間関係が表される場合は,相 aspect といいます.それに対して,どこにあっても,話し手の話している時点との関係を独立に示すものは,時制 tense といいます.英語には相もありますが,時制のほうが基本的です.なぜなら,次のひとことルールがあるからです.

 主語をとる場合 動詞は時制をとる

 (中略)
 従って,日本文に「た」があるから英文は過去形,というのは,ルールとしては単純すぎるわけです.

林信孝『英文法に強くなる』


 何となく手にとった本書だけれど、ある意味ジュニア新書らしい濃い内容。隠れた良書の一つだと思う。

 文法は必要ないという人はいるけれど、ネイティブならぬ私たちには文法というルールを学ぶ必要があると著者はいう。そして文法を学ぶことは人間の精神にも迫ることができるのだと。

 ここで使われている英文法というのはやや意味が広く、ルールとして取り出せるものは文法として扱われている。
 発音のルールも載っていて、Tomson といった言葉を発音するときに、口唇の動き伴ってにわたり音という〔p〕の音が出てくるというのは初めて知った。

 その他にも具体例からルールを抽出していく仮説検証スタイルと発信と受信のルールは違うという視点にたった双方向型スタイルというのが特徴になっている。

 引用した部分のように取り出されたルールは「一言ルール」としてまとめられるのも嬉しい。

 読んでいて楽しい部分は少ないけれど、冠詞や時制、比較といったつまづき易い部分の基本的なルールがわかるので参考になった。

 特に、その文章で言いたい部分にあたる新情報は文章の最後に置かれることが多いという、語順の意味について情報構造の面から考察していて、なるほどなと思わされた。
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