深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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佐々木高政『英文解釈考』
新訂・英文解釈考新訂・英文解釈考
(1980/03/20)
佐々木 高政

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 そうしたいわばがむしゃらな訓練を他から課されまたは自ら課して始めて英語における言葉の結びつき具合がわかって来る.読んでいて聴いていて次に来るべき言葉がある程度「予測(anticipation)」できるようになる.この「予測」ができるようになるまでには相当の努力の積み重ねが必要であるが決して不可能事ではない.そのもっとも手取り早い道は,言葉の牽引力にしょっぱなから注意することである.この内容をこの言葉を使って言い始めたらそれが次にどのような言葉を呼び出し,更にそれが...といった表現の可能な回路を考えることに頭を向けることである.表現の機微に絶えず目と耳を向けることである.

佐々木高政『英文解釈考』


 30年近く前から版を重ねている英文解釈を扱った本の中でも有名な一冊。

「文」の構造、「文意」の織りなし、「叙述の様式」と「修辞」、叙述の展開の4部から構成されている。

 上に引用した「はしがき」の部分でも明らかのように、英語を理解する際に日本語を介さず、発信者のさまざまな特徴からその意図を理解するような高い英語力を想定している。
 一ページに細かいフォントでぎっしりと文字が並んでいる。決して読みやすいものではない。

 また日本語での解説はあまりない。単語の意味も英語だし、さまざまな英文を並べてそれ自体に語らせるような方法を採っている。

 そういった面でかなり英語のセンスが問われるように思う。日本語訳も直訳ではなく文章内容に合わせてあるし、使われている語句も古めかしくて難しい。

 一通り読んだけれども、どれだけ消化できたかはわからない。けれども採用されている文章は有名な作家のものが多く、読んでいて楽しいし、挑戦しがいのある一冊だと思う。
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