深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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東山紘久『プロカウンセラーの聞く技術』
プロカウンセラーの聞く技術プロカウンセラーの聞く技術
(2000/09)
東山 紘久

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 医師に診てもらう人は、医師の専門性に自分をゆだねてしまい、自分がおかしいと思っても、医師が異常なしと診断すると異常がないと思ってしまいます。医師は異常所見がでなければ、異常なしと診断し、治療はしません。最大限でも、主観症状に対する対症療法をするだけです。しかし、異常なしと思うことができず、いろいろな病院を渡り歩く患者さんもいます。
 これに対して、臨床心理士は当人が訴える以上、けっして異常なしとは言いません。「思いすごしです」とか「気のせいです」とも言いません。臨床心理士は心の専門家ですから、「その人の心は、その人にしかわからない」ことを知っているからです。臨床心理士も心理テストを使って、心がどのレベルで病んでいるかを検査することがあります。しかし、それがわかったからといって治療法が変わるわけではありません。心の治療法は、すべて心のケアしかないからです。

東山紘久『プロカウンセラーの聞く技術』


 著者は来談者中心療法の研究で有名な人らしい。目当ての本が図書館になかったので、代わりにこれを借りてきた。

 本書はカウンセリングも行っている著者が、聞くことの大切さやポイントとなる部分をまとめたもの。一般向けに書かれていて読みやすい。

 人は誰でも話したい欲求を持っている。その一方で、本当に他人の話を聞くことは意外と難しいものであり、疲れることなのだという。
 相手の話を聞くということは、相手が言うことを否定せず、どのような気持ちで発言をしているのかということを考え理解する必要がある。

 そのために相槌のヴァリエーションを増やしたり、オープンな態度を身に付けたり、対等な関係を築いたりということが求められる。

 おもしろかったのは親しくない人間の愚痴をおうむ返しするなどして掘り下げていくと、深いところまで聞き出してしまって、その後の関係までぎこちなくなってしまうこともあるということ。

 深刻になる前に一般論につなげるなどして表面的な関係でとどめておくのも大切だという。

 相手のことを深く知ることだけが適切な人間関係ではないのだろう。相手によって適切な方法をとることも大事なんだと痛感した。
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