深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』
百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
(2006/12)
ガブリエル ガルシア=マルケス

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「王様の埋葬に立ち会うためだ」
 そこで一同はホセ・アルカディオ・ブエンディーアの部屋へはいってゆき、力いっぱい体をゆさぶったり、耳もとでどなってみたり、鼻の穴のまえに鏡をおいたりしてみたが、彼を目覚めさせることはできなかった。少したって、大工が棺桶を作るためにサイズをはかっていると、黄色い小さな花が雨のように空から降ってくるのが窓ごしに見えた。それは、静かな風が襲ったように一晩じゅう町の上に降りそそいで、家々の屋根をおおい、戸をあかなくし、外で寝ていた家畜を窒息させてしまった。あまりにも多くの花が空から降ったために、朝になってみると、表通りは織り目のつんだベッドカバーを敷きつめたようになっていて、葬式の行列を通すためにはシャベルやブレーキで掻き捨てなければならぬほどだった。

ガルシア=マルケス『百年の孤独』


 時間のある今のうちに読んでみようかと、ようやく手にとってみた。

 マコンドという架空の町を舞台にマコンドとそこに居付いたブエンディーア家一族の興隆と滅亡を描いた作品。

 最新の版では家系図が付いているらしいが、私が読んだのは古い版なので、同じような名前の人物が次々と登場するので混乱してしまった。
 ブエンディーア家の人間は孤独の問題を抱えていて、それぞれが悲惨な死をとげていく。

 個々のエピソードは比較的短い。何年も雨が降り続いたり、ストが起こって虐殺が起こったりといった、次々と展開される奇妙な出来事を素直に楽しめばいいのかもしれない。

 しかし個人的には焦りすぎたせいか、もう少し楽しめなかった。また機会があれば読んでみたい。文庫化されないかな……。

 それにしても引用した部分のように、マルケスの描く花は美しさとまがまがしさがあって好き。自然とイメージが浮かんでぞくぞくする。
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