深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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デビッド・バーンズ『いやな気分よ、さようなら』
〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
(2004/04/27)
デビッド・D.バーンズ山岡 功一

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 認知的な歪みによっていったんうつ病に陥ったら、悪循環により気分と行動がますます落ち込んでいくのです。憂うつな脳が感じることをそれが何であれ信じてしまうので、何もかもが悲観的に思えてきます。このことは十分の一秒の単位で起こり、自分でも全く気づけません。憂うつ気分は現実のように感じられ、その結果、その気分を造り出した歪んだ考え方が真実のように受けとめられるに至るのです。この悪循環はどんどん進み、ついに完全に捕らわれてしまいます。この心の監獄とも言える状態は錯覚であり、自分で作り出したまやかしにすぎませんが、真実のように「感じ」られるからこそ、まるで真実のようにみえるのです。

デビッド・バーンズ『いやな気分よ、さようなら』



 本書は認知療法を使ってうつ病に対処する方法を解説をしたもの。認知療法は行動療法と並んで、効果の見えやすい心理療法と聞いたことがある。

 認知療法ではうつの原因を認知の歪みから生じると考える。例えば、ある一回の失敗から、人生そのものが失敗だと考えてしまうような。

 認知療法はこの自動的に陥っている認知の歪みを合理的な思考で正していく。たった一回の失敗で人生が決まるわけではない、というように。
 完全主義や罪悪感、他者への依存といった様々な心的傾向・場面で、どのように対処するかといったことが、豊富な事例とロール・プレイングで描かれていて参考になる。

 基本になるのは、ダブル・カラム法である。文字通り二列の表の左側に自分が陥っている自動的な思考を書き出し、その反対側にそれへの批判を書いていくもの。

 その単純さに驚いてしまったが、こういった思考の罠にはまってしまうことはよくあることだと思う。

 そして岡田斗司夫さんがダイエットに成功したときのように、問題になっていることを書き出し、意識化することで対処してこうというのも有効だろう。

 他人の批判や怒りに対応する方法も具体的に描かれていて興味深い。また抗うつ薬の基礎知識もまとめられている。

 ここには「感情は自らが作り出しているものなのだから、自らに責任があるし対処できる」という力強い考え方がある。そこになじめない人もあるかもしれないが知っておいて損はないと思う。

 私が読んだのは、図書館で借りた初版だけれど、増補されているようなのでいずれ入手して手許に置いておきたい一冊。
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デビッド・バーンズ『いやな気分よ、さようなら』本書は認知療法を使ってうつ病に対処する方法を解説をしたもの。認知療法は行動療法と並んで、効果の見えやすい心理療法と聞いたことがある。 認知療法ではうつの原因を認知の歪みから生じると考える。例えば、ある一回の?...
2008/02/07(木) 17:21:00 | カウンセラーの星になれ!
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