深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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大矢復『大矢英作文講義の実況中継』
大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)
(2000/11)
大矢 復

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 余談ですが,日本では小学校以来,作文というのは「自分の言いたいことを自由に書きなさい」みたいに「自己表現の手段」として習っていますよね。でも欧米では少し違います。作文というのは「説得の技法」art of persuasion と呼ばれていて,要するに相手を丸め込んで,自分の意見にいかに賛成させるかの手段だと見なされているんですね。ぼくは個人的には,こういう国際化の時代ですから,彼らのやり方に学ぶところは大いにあると思ってるんですよ。

大矢復『大矢英作文講義の実況中継』


 英作文の勉強がしたいなと思い、まずは大学受験参考書から定評のありそうなものを読んでみた。

 三部構成になっていて、一般に想像されるような短い日本語を英語に置き換える問題の対策を行う part1、permit や forgive といった日本語では同じ「許す」となってつまづきやすい言葉のニュアンスの違いを説明する part2。

 そしてさらに英語で自分の考えを述べさせるような自由英作文の対策を述べた part3 と、最近の入試傾向にも対応するような内容になっている。
 著者が冒頭で次のように語っている。文法や読解を優先して英作文は後に回してしまいがちだが、英作文を文法対策だけで英文が書けるようにはならないし、英作文の対策が文法の理解にもつながると。

 その言葉通り、英作文をするときに問題になりそうな文法事項や英単語と日本語の対応に頼っているだけでは通用しないような部分を中心に解説していて興味深い。

 part1 では典型的な誤答文を出し、それのどこがいけないのかを指摘していく。過去進行形や完了形の使い分け方が詳しく解説されていて、知らないことも多く勉強になった。

 しかし何よりも勉強になったのは part3 の自由英作文対策の部分。当然だが受験対策的な色彩が強いけれども、一般向けのパラグラフ・ライティングへ門としても通用しそう。

『「英語モード」でライティング』にも同様のことがより詳しく描かれているが実例が少ない点で不満だった。こちらは実際の出題例や練習問題もあってわかりやすいが、分量は数十ページと物足りない。併せて読むのがいいのかもしれない。

 ただ、値段も手頃なのは嬉しいのだが、この紙質はいただけない……。
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