深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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横山光輝『捨て童子松平忠輝』
捨て童子松平忠輝 (1) (講談社漫画文庫)捨て童子松平忠輝 (1) (講談社漫画文庫)
横山 光輝,隆 慶一郎

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しかし 家康どのや
秀忠どのを怒らせ
たら ただでは
すむまい

たいした違いは
ないさ どうせ
わしは嫌われ者の
鬼っ子だ

ふーん
わしなら
まいるだろうな

思いのままに
生きられたら
いつ死んでも
悔いはないさ

横山光輝『捨て童子松平忠輝 2』


「MikuMikuDance」はニコニコ動画のコンテンツの中でも好きなジャンルの一つで、個人で3Dアニメーションの製作ができて、しかもあふれるほどの作品を楽しむことができるということには常々驚かされています。

 ニコニコ動画で開催されているMMD杯は半年ごとのお祭りのようで楽しみの一つで、回を追うごとにあがるクオリティには目をみはるばかりです。
 先日も第9回が行われたばかりですが、そこで見かけた【第9回MMD杯本選】T4U【東方MMD】は往年の名作MADを東方Projectのキャラで再現したもので、すばらしいものでした。

 数年前に見た、いわゆるM4UからG4Uを知り関連MADを見て、居ても立ってもいられず『ジャイアントロボ -地球が静止する日』を借りに走ったもので、とても懐かしいです。

 そんなわけで前置きが長くなりましたが、横山光輝です。久々に横山光輝で検索していたら、「死ぬことと見つけたり」の隆慶一郎の「捨て童子松平忠輝」を漫画化したものがあることを知ったのでした。

 松平忠輝というとコーエーの「信長の野望」シリーズで異常な能力値とその長寿で目をひく存在ではあるものの、その生涯となるとほとんどわかりません。

 本作はそんな忠輝を徳川家康の第6子として生まれながら、鬼っ子として忌み嫌われ、捨て子のしきたりで他家に預けられたまま育った超人的な人物として描いたもの。

 手のつけられない鬼っ子だった忠輝は良き師を得、自由を好む優しくたくましい青年になる。しかし、その力に嫉妬し存在を消そうとする徳川秀忠や柳生宗矩の暗躍は日に日に激しくなる。一方で、その出自と能力を買ってかつぎあげようとする大久保長安の野望も着々と進んでいた。

 そんな薄氷を踏むような状況に置かれた忠輝と彼に惹かれた仲間たちの活躍を豊臣と徳川の攻防の裏舞台として展開されます。

 こんなことがあったら権力者はいくつ命があっても足りないだろうなとつっこんだらきりがないほど、無茶苦茶をやるなと笑ってしまいますが、細かいことは気にせず楽しんだほうが吉でしょう。

 鬼っ子として嫌われたため自由に生きられた一方で、能力を妬まれ思うままに生きられない忠輝の姿は共感を誘います。

 家康との和解が一つの大きな軸となっていて、クライマックスで改易蟄居させられる忠輝が徳川家の「目の上のたんこぶ」として家康の遺志を継ぐことになる。一介の人間が時の権力者も恐れて手を出せない存在へ仕立てられていく様は痛快の一言。


 横山光輝は『史記』を読んだきりですが、もっともっといろいろ呼んでみたいなと思います。
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