深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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道田泰司、宮元博章『クリティカル進化論』
クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法
道田 泰司,宮元 博章,秋月 りす

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 二番目に言えることは、クリティカル思考は絶対にすべきときとあまりする必要のないときがあるので、その区別をするといい、ということです。これは私個人の考えなのですが、絶対にすべきときは、①その判断が将来にまで影響を及ぼしそうなとき、②他人に迷惑をかける可能性があるとき、③お金が絡むときの三つだと思います。ある問題をクリティカルに考えるべきかどうかわからない場合は、「このことをクリティカルに検討しないと、どんな問題が起きるか?」と自問してみる。あまり問題が起きなさそうだったら、それほど厳しく考えなくてもいいでしょう。

道田泰司、宮元博章『クリティカル進化論』


 もう何年も前に、クリティカルシンキングという言葉が盛んに持てはやされたと思う。私も例にもれずゼックミスタ&ジョンソンのクリティカルシンキングのものを購入して読んだ。

 その訳者たちによるこの『クリティカル進化論』も定評のあるもので何度も手に取る機会はあったものの、結局読まずにしまっていた。

 しかしゼックミスタ&ジョンソンのものを読み返すのはなかなか大変だけれど、『ブックガイド』で紹介されていたこの本なら気軽に読めそうだということもあり、今更ながら読んでみることにした。
 クリティカルシンキング(critical thinking)とは日本語にすると「批判的思考」となり、理由もなく判断を下すのではなくきっちり事実を検証しながら考え判断をしていくというものである。

 タイトルはクリティカルシンキングを進化させるという意味もあるようだが、モチーフになっている四コマ漫画「OL進化論」とクリティカルに考える人となるクリティカルシンカーをかけたものになっている。

 私たちの意見は事実をもとにした理由から推論を行い結論を下すという形をとる。そこで誤った思考に陥ってしまう原因は、推論の仕方が間違っているか、根拠とする事実が間違っているかということになる。

 クリティカルシンキングと心理学がどうしてつながるのかと思っていたけれども、心理学が人の認知の特性や歪みを研究する以上、そこから正しい思考法を考えるというのも一息なのだ。

 この本では、一つのトピックに『OL進化論』の四コマを一つ取り上げ、そこに表れている誤った思考の流れを指摘していくというスタイルになっている。

 漫画を使ったポップな表紙やその薄いソフトカバーの見た目から受ける印象で軽く読み飛ばすつもりだったのが、想像以上に歯ごたえがあって時間がかかってしまった。

 私も見た目で物事を判断するという思考の罠にはまっていたというわけで身につまされてしまった。


 しかしいつも気を張ってじっくり考える必要があるわけではない。そのことは上に引用した部分でもはっきり指摘されている。

 ただ私たちの思考の癖を知ることによって、本当に重要な時に立ち止まることができる、終わってしまった後でも反省しなおすことができる、そういうことが大事なんだろうと思う。

 四コマ漫画を参考例に解説をするというスタイルはやはりわかりやすい。いきなりゼックミスタ&ジョンソンに背を伸ばすのも悪くはないけれど、その前にこちらを読んでみるのも悪くないと思う。
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2012/05/21(月) 05:44:11 | まとめwoネタ速neo
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