深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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Lyman Frank Baum『The Wonderful Wizard of Oz』
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"I am now worse off than when I first met Dorothy," he thought. "Then, I was stuck on a pole in a cornfield, where I could make-believe scare the crows, at any rate. But surely there is no use for a Scarecrow stuck on a pole in the middle of a river. I am afraid I shall never have any bhttp://deepseafishtank.blog123.fc2.com/blog-entry-327.htmlrains, after all!"
「これじゃあドロシーにあったときよりももっとひどいじゃないか」カカシは思った。「あの時は、トウモロコシ畑のまん中に立たせられていたけど、とにかくカラスをおどかしているんだと信じることはできたんだ。でも川のまん中に立ってるカカシなんて、何の役にも立ちやしない。これじゃ脳みそをもらうことこともできっこないじゃないか」

Lyman Frank Baum『The Wonderful Wizard of Oz』


『フランクリン自伝』を読んでみて、自身の英語力のなさを痛感させられ、自信を取り戻す意味もかねて、オズの魔法使いを読んでみることにしました。もちろん環境は iPhone です。

 その昔、丸善でオーディオブックを選んでいたときに、店員さんに読みやすいものを尋ねたことがありました。その時は、『不思議の国のアリス』や『オズの魔法使い』は他の文学文学したラインナップよりは読みやすいですよ、という話でした。そのときは「アリス」のほうを選んでしまったのですが。

「オズの魔法使い」というと誰でもあらすじぐらいは思い浮かぶ有名なストーリーのはず。ところが、その後、英文多読をかじってみたときに、Retold 物を読んで、あれれ何か思っていた話と全然違うぞとなってしまいました。以来、いつか原作をしっかり読んでおきたいなと思っていたのでした。




「The Wonderful Wizard of Oz」は、アメリカの作家フランク・ボームの代表作。カンザスの荒地に叔父叔母夫妻と暮らしていた少女ドロシーは竜巻に巻き込まれ、愛犬のトトとともに別世界に飛ばされてしまう。

 ドロシーはカンザスに戻るため、エメラルドシティに住むという力のある魔法使いオズに会いに行く。ドロシーは道中出会った脳みそのないカカシ、心のないブリキの木こり、臆病なライオンを道連れにさまざまな冒険を繰り広げていく。


 この「The Wonderful Wizard of Oz」の英語は、「Alice's Adventures in Wonderland」や「Winnie-the-Pooh」などと比べても、実に平易で読みやすく、筋運びも素直でとても楽しく、自身でも驚くほどすらすらと読むことができた。

 ドロシーも健気で前向きな少女だけれど、カカシやブリキの木こり、臆病なライオンという魅力的な脇役たちが物語の中心になってくる。それぞれがはっきりと足りないものを抱えながら、冒険の中で訪れるいくつもの苦難を乗り越えていく中で、その足りない部分が本当に足りなかったのかと思わせる構図になっていておもしろい。

 そしてオズがドロシーと同じ人間でありペテン師に過ぎないとわかるくだりは拍子抜けではあるものの、オズが偉大な魔法使いとして祭り上げられていく過程や、彼が感じる孤独と恐怖は哀れでもある。彼がカカシやブリキの木こり、臆病なライオンにとった機知のある対応もあって、決して憎むことのできない滑稽な人物となっている。


 一刀両断にされるミーアキャット、死骸の山をつくるオオカミやハチなど、えぐい場面がないわけではないけれど、100年以上たった今でも十分に楽しい子ども向けのファンタジーで、期待以上に面白く読めた作品。

『不思議の国のアリス』は言葉遊びが多くて子ども向けと軽い気持ちで手を出すと痛い目を見るけれども、『オズの魔法使い』は本当に子ども向けに書かれた作品だと思う。英語で何か作品を読んでみたいと思った人が最初に読む作品としても最適。

 二匹目のどじょうを狙ってその後も続編がいろいろ書かれたようだけれど、機会があれば読んでみたいと思う。


 上のリンク先の洋書は飛び出す仕掛け絵本らしく、凝ったつくりになっているようで、贈り物などにもよさそうで、自身でも欲しくなってしまった。
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