深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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坂口孝則『会社の電気はいちいち消すな』
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坂口孝則

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 これは、日本の製造業の損益分岐点が高めに設定されていることを意味している。14%の売上減は、14%の利益減を意味しない。それよりもはるかに大きな利益の減少をもたらすのだ。
現在のような市場環境にあっては、しなやかで、かつ低コスト体質になることが求められてくる。すなわち、グローバル化を前提としたうえで、安価な仕入品を集めてくること、節約を心がけ、低コスト体質を創り上げること、だ。
 節約・コスト削減とは、単なるコストカットの意味だけではなく、市場の変化に柔軟に立ち向かう武器という意味も持っているのだ。

坂口孝則『会社の電気はいちいち消すな』


 最近メディアでの露出も増えてきている著者。

 製造業のバイヤー出身という経歴が珍しく、調達・原価管理の観点から発言をしているということで興味を持ち、こちらの本を手にとってみた。

 イントロダクションとして、モデルとなる事業を取り上げながら、カイゼンや会計を利用した経営、アウトソーシングの導入が失敗しやすい点を取り上げる。
 そしてその後、節約術100連発として、大小さまざまなコスト削減策を繰り出すという構成になっている。


 電気代を節約しようとして、こまめに電気を消すよう促しても成功しない。人に努力を強いるようなコスト削減策は負担になるばかりで続かないから。

 そうではなくインセンティブを設定したり、ON / OFFをセンサーによって切り替えるなどの「仕組み」をつくってしまう。そういったメッセージには共感する部分が多い。


 序盤のカイゼン、外注、管理会計の安易な導入が陥りやすい罠を指摘するという面でおもしろい。

 しかし販売戦略なのだろうか、これらの手法は必ず失敗するというような煽りが垣間見えて、何だかなあとなってしまう。


 一番印象に残ったのは、著者の節約に対する熱意。今後売上の飛躍的な増加が望むべくもない社会になっていく中で、利益を出していくにはコストカットが重要なんだと指摘している。

 なるほど、それは確かに大きなテーマになりうるかもと新鮮な思いを抱いた。
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