深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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大西泰斗、ポール・マクベイ『ネイティブスピーカーの英文法』『ネイティブスピーカーの前置詞』
ネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につくネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につく
(1995/02)
大西 泰斗ポール マクベイ

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ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉
(1996/11)
大西 泰斗ポール マクベイ

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 ここには受動態の重要な意味がかかわっています。それは,受動態がただしく使われるためには,「受動態が表す行為によって事態が何らかの影響を受けていなくてはならない」ということです。ボブが山を登ったからといって山が影響を受けるでしょうか。そんなことはないでしょう。しかし、あまりに多くの人が上ったとすればどうでしょう。また,少年が家族に置き去りにされたとしたら,その深刻さはどうでしょう。家族がみんな家から出たといっても,家自体は普通影響を受けるとは思えません。
 さあ残りの文もよく考えてみてください。受動態が使われるときの気持ちがわかってくるでしょう。もちろんこれは「規則」ではありません。覚える必要もないのです。でもこの気持ちがわからないと受動態をうまく使うことはできないのです。

大西泰斗、ポール・マクベイ『ネイティブスピーカーの英文法』


『ハートで感じる英文法』などで有名なコンビが送り出す数多くの英文法本の中で、最も初期のシリーズらしい。

 英文法の勉強はもちろん大事、でも学校で学ぶような細かい規則を全て覚える必要があるのだろうかと著者らは疑問を投げかける。

 そしてネイティブスピーカーは意識せず文法を駆使しているとして、本来文法は無意識に使えるほど自然で単純なものだとする。
 本シリーズはそういった観点から英文法をシンプルでとっつきやすいものにしようとしたもの。

 第1弾の『ネイティブスピーカーの英文法』では否定や受動態、時制などの文法事項を整理する。第2弾の『ネイティブスピーカーの前置詞』では数多くの意味を持つ前置詞をその大本にあるイメージから派生するものとして理解しようとする。

 あっという間に読むことができる読みやすい本ながら、a と the、可算と非加算など、なかなか理解できない部分が簡潔にまとめられていておもしろかった。

 上に引用した受動態の背後にある感覚や不変の事実も話し手の意識次第では過去形になったりする、といった、へー、と思う部分もあり興味深い。

 一方の「前置詞」の方は、その数も意味も多い前置詞を単一のイメージで捉えようとするために、「英文法」よりも明快ではなく、説明が足りないと感じる部分もある。

 しかし徒手空拳で立ち向かうよりも、背後にある原則、イメージを使ったほうが手助けになるのは間違いない。

 何にせよ、手軽なので他のシリーズも続けて読んでみたいと思う。


 しかし、例や絵が何かしらブラックなのはイギリス式なのだろうか。
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