深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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村松恒平『書く人』
書く人 (〈プロ編集者による〉文章上達〈秘伝〉スクール (3))書く人 (〈プロ編集者による〉文章上達〈秘伝〉スクール (3))
(2005/04)
村松 恒平

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つまり、合理的な説明が好きなら、この場合、その人の無意識ということでもいいんだけれども、それがメッセージを送ろうとしてる。展開に無理があるところや、いちばんいいラストシーン、そういうものがすでにあるのに、狭い表層意識には現れてこない。
そういうときに、無意識を味方につけられるかどうかで、物書きの深さっていうのは決まるところがあるんだよ。

そういう無意識への回路を意識して、細々とでもつなげておくと、次第にその回路をいろいろなものが流れるようになって、意識も次第に活性化してくる。

若い人が書いた小説は、すっかりこの回路が閉じているものが多い。頭の中でお話をこねている。頭で書いても、既成の小説の順列と組み合わせのバリエーションしかできない。だから、読むのがつらい。

ディズニーランドでも、あるいは、東京のような大都市でもいいけれども、びっしりと舗装されて、剥き出しの地面と出会うことがない。そういう場所は人間を和ませない。だから、躁的にはね回ったあとは、みんな疲れてマッサージにかかる。あるいはテレビを見てぼーっと過ごしている。やっぱり人間には、自然と人工が適度に混じった環境が快適なのだ。
アスファルトの下の大地は、実はすごく強い生命力をもっているんだけど、覆い尽くされて窒息しそうになってる。
人間の心もそれに似てきてさ。意識的な部分だけがクローズアップされて、そこだけで生活していると思っている人が増えてきている。
アスファルトの下が土だなんて、一度も想像したことのない人がきっとたくさんいるだろう。

このことは大切だけど、いくら書いてもキリがないようにも思われるので、まとめよう。

作家は無意識は見方につけなくてはダメだ。

村松恒平『書く人』


『プロ編集者による文章上達<秘伝>スクール』『文章王』がおもしろかったので、その続編である本書を読んでみた。

 本書は、編集者でライターの著者による文章指南系メールマガジンをまとめたシリーズ第3弾。
 前巻でもそういう傾向にあったが、具体的な技術の話はであらかた出尽くしてしまったのか、どんどんと抽象的でディープな段階へ入っていく。

 質問者の意図を汲み取って的確な返答を続けてきたからか、人生相談やカウンセリング的な質問が増えていく。

 それはそれでおもしろいけれど、苦手な人は苦手だと思う。読者からも、そのことを指摘されていたりする。

 とはいえ、最終的には創作に関係する部分でも、前巻までと同じくらいに印象に残る部分があった。創作に取り組んでいる人には、3巻とも役に立つのではないかと思う。
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