深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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マーク・ピーターセン『心にとどく英語』
心にとどく英語 (岩波新書)心にとどく英語 (岩波新書)
(1999/03)
マーク ピーターセン

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 英語の構造を支えている基本論理の中では「定冠詞・不定冠詞の使い分け」ほど重要なものはないと言ってもよいほどであるが、日本語の表現には、それにちょうどあてはまる使い分けがない。そこで「常識的解釈」に任せているわけだが、英語でも同じようにさほど気にしなくても通じるだろうと考えるとすると、それは完全な誤解である。問題は、日本語では常に曖昧な表現ですむところが、英語では曖昧な形にすらできないということだ。たとえば、日本語で「問題の解決」と言うのに、英語では、a solution to a problem; a solution to (the) problem(s); the solution(s) to the problem(s); solutions to problems などなどがあり、どれも具体的な意味が異なるが、最も「問題の解決」に“見える” solution to problem という英語だけは存在しない。表現する前に、思い切ってthe God だと主張するのか、それとも、とりあえず a god にしておくのか、それが常に英語の世界では問題となるのだ。

マーク・ピーターセン『心にとどく英語』


 最近『続 日本人の英語』を読んだが、著者の岩波新書3部作といえる本書の存在を知り読んでみることにした。

『日本人の英語』『続 日本人の英語』がどちらかといえば、英語を書くこと読むことが中心だったのに対し、本書では会話表現を取り上げ、このタイトルになっている。

「まえがき」で著者は「私は行きます」と「行くのです」の違いを質問された経験を挙げ、ネイティブにはわかりきったことでも、他国語使用者にはニュアンスの違いがわかりにくい部分を解説していく。
「行きます」「行くのです」の違いを説明しろといわれてもなかなかに難しいことに気づき、改めて著者の日本語能力の高さに驚かされる。

『続 日本人の英語』でもそうだったように、「ローマの休日」や「カサブランカ」といった映画作品から、今も古びていない表現を取り上げていく。

 その点では、堅苦しい雰囲気はなく、気軽に読める英語読み物として楽しんで読むことができる。

 私にとって会話方面は特に弱い部分なので、会話表現の微妙なニュアンスは知らないことばかりで興味深かった。on は迷惑、away は人目気にせずなどなど。
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