深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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高千穂遥『自転車三昧』
自転車三昧 (生活人新書)自転車三昧 (生活人新書)
(2008/04)
高千穂 遙

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 ただ走ることしかできないロードバイクで、どう走るのかを考える。それが、思想だ。なんとなく、のんべんだらりと走っていたら、ロードに乗りつづけることはできない。結局飽きて、さっさと降りてしまう。
 断っておくが、思想と目標は違う。目標は何かを達成するための指針になるが、思想にそんなものはない。何も達成できなくていいのである。体重二十kg減? どうでもいい。ヒルクライムで優勝? それも無関係。――そういった感じである。
 思想は自分の中にひっそりと持つものだ。ひっそりとしているけど、これがあるとないとでは状況が大きく変化する。
 思想の基本は、ひとつしかない。
 楽しいこと。それだけだ。

高千穂遥『自転車三昧』


 久々に自転車の本を見つけたので読んでみることにした。

 著者はSF作家ながら、健康のために自転車を始めたところ、のめりこんでしまった方らしい。最近では『自転車でやせた人』など、自転車に関する著作も多く執筆されているようだ。

 『自転車入門』『大人のための自転車入門』がスポーツバイクの知識を提供してくれる入門書だったのに対し、本書は著者の自転車との付き合い方を語ったエッセイになっている。
 自転車にどっぷりとつかった著者の生活は、タイトルどおり「自転車三昧」といった感じがする。買い物からポタリング、ヒルクライムにローラー台、レース観戦と著者の生活は自転車に彩られている。

 ママチャリを日本の環境に適応した合理的な乗り物と評価したり、自転車でカロリーを使うからと好きなものを食べたり。何の衒いもなく自転車を楽しんでいる著者の姿は読んでいて気持ちがいい。

 ポタリング(自転車散歩)といっても何の目的もなしに出かけてもうまくいかないよとか、ロードバイクは楽しくなければ続けられないよとか、とてもよくわかる気がする。

 駐輪場整備の遅れや道路の走りにくさといった日本の問題点、サイクリングロードのマナーやノーブレーキピストの危険性なども指摘していて興味深く読める。


 自転車が楽しくてしかたがないというのがよく伝わってくる一冊で、自転車に興味がある人は共感して読めると思う。
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