深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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宮崎駿『風の谷のナウシカ全7巻』
ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
(2003/10/31)
宮崎 駿

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おろかな
やつだ…

たった
ひとりで……

世界を
守ろうと
いうのか
……
ナウシカ
……

宮崎駿『風の谷のナウシカ 第2巻』


「宮崎アニメで好きな作品は?」と問われれば、新しい生活に戸惑いスランプに陥る主人公に共感してしまう「魔女の宅急便」をまず挙げたくなる。

 そして同じくらい好きなのが「風の谷のナウシカ」で、ある伝承が目の前に顕現するラストシーンは美しく素直に感動してしまうのだった。

 そんなわけでずっと読みたかったコミックス版を正月休みを利用して、一気に読むことにした。高校時代、友人宅で読んだことがあったのだけれど、細切れに読んでいくのでは集中できず投げ出してしまった。
 今回改めて読んでみると、映画化されたのは主に2巻の前半部分までのごく一部だということがわかる。そして生命操作というロストテクノロジーをめぐるトルメキアと土鬼(ドルク)という二大強国の戦争という全体像が明らかになっていく。

 じっくりと読むはずだったのだけれど、読み出すとページをめくる手が止まらず、結局一日で読んでしまった。やっぱり宮崎駿はすごかった。

 何といってもこの世界観を作り上げた想像力に圧倒されるばかりで、ため息しか出ない。
これも細かいところの積み重ねなんだろうなと思う。

 最終巻に向かって作者の考えが直接的に出てきてスピード感がなくなっていくように感じるところもあるが、どこまでも生きようとするナウシカの姿には惹かれるものがある。

 そしてその周辺の人物も、というかむしろ周辺に魅力的な人物が多い。なかでも悪役の描かれ方が好きだ。

 首一つになっても憎まれ口を叩く土鬼の皇兄や古の技術の驚異を目の当たりにしても微動だにしないトルメキアのヴ王など、憎らしいながらもさすがに大国の主だけのことはあると思わせる。


 作者は人間の醜い部分を描き出しながらも希望を失っていないように見えるけれども、引用したところのように一人の超人的な少女に世界を託してしまうのはどうなんだろうなと思う面もある。

 きれいすぎるナウシカの性格や作者の考え方に反発する人もいるかもしれないが、文句なしにおすすめできる作品。
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