深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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榛野なな恵『Papa told me 第1-27巻+街を歩けば』
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違う歌を聞く   違う夢を見る

それでもいつか 同じひとつの空の色を
思い出してしまうかもしれないけど

そんな時は
少しずつ背を向けて 微笑みましょう
        私たちは

誰のものでもない
私たちは

榛野なな恵『Papa told me 7巻』


 先日家に帰るとダンボールに一箱の少女マンガが置いてあった。近所で家の建て替えがあるということでもらったらしい。

 その中でも目を惹いたのが「Papa told me完全版」という白くて大きな本。ふと手にとったのが運の尽き、全部読みたくなり27巻+1巻を探し求める結果になった。

 もちろん運の尽きどころか、この作品に出会えたのはとても幸運なことで、新年早々今年のベストに推したくなるほど、すばらしい作品で多くの人に読んで欲しいなと思います。
 本作品は小学生のわりにませた女の子的場知世と父親で作家の的場信吉の2人家族を中心に都市に生きる人たちの日常生活を切り取ったもの。

 なんといっても生意気だけれど賢い主人公知世がかわいい。そんな子がべったりの父親がうらやましくなる。父親になるのも悪くないかもなんて、単純なもので……。

 単にアットホームな作風ばかりでなく、信吉の妹百合子や担当の編集者北原さんなどを通して、キャリア志向の女性が世間と戦う姿も描くなど、社会的な問題も扱っている。

 各エピソードに共通するのは、画一的な価値観へ他人を捕らえようとする圧力への反発。たとえ「幸せ」ではなくても、個人が選んだ生き方こそが大事だということ、そういうスタイルで生きていく人びとを応援しようという姿勢が伝わってくる。そこに深く共感する。

 登場人物のセリフとしてではなく、内的独白のような形で綴られる言葉が詩的というか、繊細というか、胸にすっと落ちるような言葉でとても好きだった。

 作者はイギリスが好きなのか、イギリスの童話を思わせるようなメルヘンチックな軽く読める小品もあったりと幅広く楽しめた。
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