深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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岡本浩一『上達の法則』
上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
(2002/05)
岡本 浩一

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 したがって、このように考えてくると、技能に上達した状態とは、つぎのような状態であるとまとめることができる。

(1)技能に必要な宣言型知識と手続き型知識が豊富に長期記憶に蓄えられていること。
(2)必要な知識が、必要に応じて長期記憶から検索できること。
(3)検索できた長期記憶が、ワーキングメモリで有効に用いられること。

 上達した状態が上記のような状態だと考えると、上達という現象をつぎのように考えることができる。

(1)宣言型知識と手続き型知識の長期記憶を豊富に効率よく形成すること。
(2)長期記憶に貯蔵された知識が効率よく検索できる状態を形成すること。
すなわち、(a)必要な知識を早く検索し、(b)関係ない知識を誤って検索しない状態に長期記憶が形成されること。そのためには、検索に用いられるインデックスが確実に形成され、そのインデックスがシステマティックにできている状態が維持されること。
(3)長期記憶から検索された知識が、ワーキングメモリに出力されても、ワーキングメモリに余裕がある状態を維持できること。そのためには、多くの知識が少ないチャンク数で表象される状態ができること。

岡本浩一『上達の法則』


『最強の英語上達法』がなかなか興味深かったので、著者の専門の心理学の本も読んでみた。

 本書はある物事をなすときに、初級者と上級者がどのように違うかなど、物事に上達していく過程を心理学的に解説しようと試みたもの。

『最強の英語上達法』と同様に、ワーキングメモリやスキーマといった理論からモデルを構築し、豊富な例を使用して上達に関する法則を説明している。
『最強の英語上達法』と同様に、ワーキングメモリといった記憶理論を利用しながら、大胆なモデリングを展開していておもしろい。

 茶道や囲碁など著者の持ち出してくる例が豊富で驚くが、始終その調子などでちょっとくどく感じるところはあった。
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