深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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飯田泰之『考える技術としての統計学』
考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス 1101)考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス 1101)
(2007/12)
飯田 泰之

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 不確実性と上手に付き合い、飼いならしていくためには、許容できる「誤りの大きさ」「誤りの種類」を決めておかねばなりません。その基準となる有意水準を5%にするのか、1%にするのか……またはもっと厳しい基準にするのかは、なかなかの悩みどころです。有意水準を厳しくすると第一種過誤の発生は減少しますが、そのかわりに第二種過誤が起きる可能性が高まります。有意水準を緩くした場合には第二種過誤を防ぐことができる一方で、偶然にすぎない数値を採用するという第一種過誤の危険性にさらされます。
 このようなトレードオフ問題があるときには、あなたが今考えようとしている問題の性質を見きわめる必要があります。
 たとえば、恐ろしい伝染病の病原として疑われているXという物質があったとします。しかし、あなたはどうもXは病気の原因ではないのではないかと考えています。このとき、あなたは「Xが病原である」という帰無仮説を検定しようとするでしょう。ここで第一種過誤を犯して「Xは伝染病の病原ではない」と結論してしまったならば大変なことになります。このような場合には、有意水準はきわめて厳しく設定して第一種過誤の発生を食い止めなければなりません。
 一方、アイデアだしのためにさまざまなデータを検討しているといったケースでは、「新しい事実(かもしれないもの)」を見落とすことで新たなチャンスを失わないように有意水準は低めにしてもかまわないでしょう。

飯田泰之『考える技術としての統計学』


『その数学が戦略を決める』などで書かれていたように、統計は役に立つ重要なツールだと思う。しかし学生時代から苦手感は抜けない。

『歴史が教えるマネーの理論』がおもしろかったので、著者の本を探していたところ、統計学の本も書かれているようだったので手にとってみた。

 タイトルからは『統計でウソをつく法』や「クリティカル・シンキング」関係に近いのかなとイメージを抱いていたけれど、そういった面も兼ね合わせた統計の入門書といった感じ。
 統計学の入門書でありながら、数式はあまり登場せず、書式も縦書きになっている。私のような数式にアレルギー反応がある人間にとっては読みやすかった。

 記述統計に約半分、推測統計や統計を用いた予測などにもう半分が割り当てられている。前半はともかく、入門書とはいえ後半は歯ごたえがある。

 特に時系列分析については初めてだったので興味深かった。確かに、因果関係を正確に把握することができないときには、過去のデータのパターンは手がかりとして有効かもしれない。

 この点はおもしろいなと思ったので、また調べてみたい。著者はあとがきで自らが影響を受けた統計の関連書籍を語ってくれているので参考にしたい。
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