深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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今野緒雪『マリア様がみてる 卒業前小景』
マリア様がみてる卒業前小景 (コバルト文庫 こ 7-59)マリア様がみてる卒業前小景 (コバルト文庫 こ 7-59)
(2008/10/01)
今野 緒雪

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 「マリみて」の最新作が出ていたので読んでみた。発売から一ヶ月経ってしまったので、ネタバレ気にせずにいきます。

 タイトルからして今野さんならうまく料理するだろうなと思っていたが、大きな出来事は起こらないながら読んでいて、卒業という季節の空気が心地よい佳品でした。

「キラキラまわる」でもそうだけれど、これだけ長いシリーズに付き合ってくると、卒業前の一コマ一コマにもいろんな積み重なりがあって感慨深い。

「あら」
 志摩子さんは、そこでクスッと笑った。
「じゃあ、がっかりさせてあげましょうか」
「は?」
「私、そんなに目配りできる人間じゃないの。瞳子ちゃんのことが気になったのは、乃梨子が気にしているからよ」
「えーっ」

今野緒雪『マリア様がみてる 卒業前小景』


 この白薔薇姉妹のやりとりやラストシーンなど、今回はかなり百合っぽいなと感じる部分が多いように思います。そういうのが好きな人にはおすすめです。

 なんといっても印象に残ったのは、紅薔薇、黄薔薇の三奈子さんへの「お礼参り」。さんざん引っかきまわしたりされたりの関係だったけれど、全くしこりのない関係が気持ちいい。

 会話の終わったあと、放心状態になったり、祐巳に「とにかく、サンキューでしたぁ」と言ったり、三奈子さんは実にいいキャラだなと思う。

 今さらになって、「妹は支え」という言葉に「ドーン」と衝撃を受けてしまう由乃もあいかわらずおもしろすぎる。

 そして軸になる紅薔薇姉妹。どちらかといえば今まで奇をてらったストーリーが多かった中で、「会いたい」からという何の変哲もない種明かしが逆に新鮮だった。このあたりはやっぱりうまいなと思う。


 それにしても「マリみて」もいよいよクライマックスという気がする。シリーズはまだまだ続くと思っていたのだけれど……。 まだまだ小笠原家の問題もあるので杞憂だといいけれど。
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