深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ノーマン・メイラー死去
 アメリカのPBSのNewshourという番組で、先日訃報の流れたノーマン・メイラーの生涯を振り返る記事が出ていたので、私にはちょっと難しかったが読んでみた。Literary Experts Look Back on the Dynamic Life of Author Norman Mailer

 記事を読むと、はっきりとものをいうアクティブな人だったんだなという感じを受ける。メイラーが参加したあるディベートを引き分けと判定して記事に書いたらひどく怒られたというエピソードもおもしろいし、「小説家がすべきなのは事実に従う必要はなく、読者にこれが人生だと示す虚構を構築することだ」という言葉も興味深い。


 メイラーのことを知ったのは、大江健三郎が20世紀の作家に残された文学のテーマは性と暴力しかないというような彼の言葉を引用してたからだと思う。それ以来ずっと気になっていたの一人なんだけど、古本屋ではなかなか見つからなくて。『鹿の園』とか全然置いてないですね。

 その後、手に入りやすい『聖書物語』を読んだだけになっている。当時のメモを読むと、いくつかの抜き書きとともに、あまり理解できなかったというような泣き言が書いてある。あと手許にあるのは『タフ・ガイは踊らない』という探偵小説。こちらは積読になっているので近いうちに読んでみようかしらと思っている。

断食をしていたとき、わたしは心に空虚を感じた。だから、わたしのような者なら人々の心のうちに潜む荒野も思いやることができる。うちなる荒野をかかえた人々は、自らの善き行いを目にしても、自分を善人と思うことができないのだ。人は犯した罪の記憶を前にするとき、空虚さを感じるものなのだろう。そう思い当ったとたん、わたしは罪人たちへの深い共感に満たされた。そしてわたしは、主がいつまでもわたしを通して語られるようにと祈った。

ノーマン・メイラー『聖書物語』

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://deepseafishtank.blog123.fc2.com/tb.php/15-4996696d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。