深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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出口治明『生命保険入門』
生命保険入門生命保険入門
(2004/06)
出口 治明

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 なぜ,このような格差が生じるのだろうか? 定期保険料は予定利率の影響をあまり受けず(責任準備金がすくない)また,日欧米とも死亡率には大差がないので(厳密に言えば日本のほうがやや長命なので保険料は安くなる方向,ただし,日本の方が死亡率の安全割増を大きく見込んでいるので,この点では日本の保険料のほうが高くなる方向にある)主たる差異は付加保険料の大きさによると推測される.表4-4に見られるように,販売チャンネルが多様化しているアメリカでも,新契約販売チャネルのコスト比較を行うと,専属の営業職員による販売チャネルが最もコスト高となる.すなわち,わが国のように,多数の専属営業職員を抱えた生命保険業界では,付加保険料の大きい定期保険をたくさん販売しないと,販売チャネル自体を維持することができない企業構造になっているのである.いわば,商品の定期化と営業職員制度(販売チャネル)の維持とは,ニワトリと卵の関係にあるといってよい.なお,現在わが国で販売されている大手生命保険各社の主力商品では,一説によると営業保険料の3割前後が付加保険料であるといわれている.

出口治明『生命保険入門』


『こんな時、あなたの保険はおりるのか?』を読んで、保険を見直してみようかと近頃考えている。

 一冊読んだだけではいささか心許ないので、よい機会でもあり生命保険について軽く調べてみる気になった。そこでその名もずばりな本書を借りてきた。

 本書は保険会社に勤めていた著者が生命保険の仕組みや歴史、その種類や業界の問題点から保険との付き合い方、理想とする保険のあり方までをまとめたもの。
 保険の仕組みの細かい部分までしっかり理解できたとは思わないが、あまり知らなかった保険と保険業界の全体像が少しずつつかめてきたように思う。

 日本の生命保険の普及にセールス・レディの活躍が大いに貢献したとはいえ、それが同時に高コスト体質を生み出し、時代の変化の中で現在の保険業界を縛るものにもなっているという指摘は興味深かった。

 そして業者が情報を消費者に提供し、消費者が自ら保険を選択する。またインターネットを介して保険を申し込んで者に対する値引き、各人の健康状態、生活習慣による値引きの充実など多様な商品の開発などという著者の提言もおもしろい。
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生命保険入門作者: 出口 治明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/06メディア: 単行本 本書が発売された時の筆者の情報は以下 出口 治明(デグチ ハルアキ) 1948年、三重県美杉村生れ。上野高校、京都大学法学部を卒業。72年、日本生命保険相互会社入社。日...
2009/01/08(木) 21:18:34 | 本読みの記録
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