深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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佐々木正人『レイアウトの法則』(2)
レイアウトの法則―アートとアフォーダンスレイアウトの法則―アートとアフォーダンス
(2003/07)
佐々木 正人

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 よくアフォーダンスの説明として、ドアの取手に、握りやすいアフォーダンスがあるかどうかとか、そういう単体のものについては述べられています。それはそれで間違いではない。しかしアフォーダンスという用語にはもう少し先の意味がある。物のアフォーダンスとは、その物が他のものとの配置に埋め込まれた時に現れてくる性質なのです。アフォーダンスの心理学は、行為で周囲を描くことを目指しています。だから行為がデザインする、あるいは行為をデザインする周囲に敏感な心理学です。この点でデザインの領域に近いかなと思っています。

佐々木正人『レイアウトの法則』



 昨日に続き本書。とりあえず読了。この本は第1章でアフォーダンス理論の全体的なアウトラインを描いたあと、心理学者である著者と絵画や写真、建築や書誌レイアウトなどデザインの現場に携わる人たちとの対談を収録している。

 昨日の記事は主に第1章までの内容で難解だった。第2章以降の対談は、具体的な事例に即して理論的な部分が紹介されるので比較的読みやすいように思う。理論的な説明をしている第1章に適宜戻って読むとわかりやすいかもしれない。

 もちろん対談の流れに沿ってのことであるので、理論の全体をつかみたいと思う人には不向きかもしれない。しかし、実際にデザインの現場で活躍する人がどのように自分たちの作品を見ているか、それがアフォーダンスという考え方とどうつながるのかを探っていく試みはおもしろく刺激的である。

 それにしてもギブソンが文字や表現までアフォーダンスで捉えようとしていたことを知って驚いた。ギブソンはかなりドラスティックな世界の見方を確立しようとしていたのだという気がしてくる。

 以下メモ。あらゆる表面が反射する光の中にその表面の情報が投影されているということは昨日の通り。この表面(サーフェス)とはサブスタンス(物質)と大気や水などのミーディアム(媒質)との接する面のことである。動物が動くことによって現れる新たな表面との間に縁ができる。そういった隣接するサーフェスのレイアウトとして世界を考えようとギブソンは試みる。

 ギブソンによれば人がサーフェスにできるのは3つ。サーフェスに意味を見出すこと、サーフェスを変形すること、サーフェスに新たな情報を刻むことである。この最後の行為が文字や絵画といったことにつながる。

 そのサーフェスを変形するというのは、はじめは殴り書きのようなものだった。何でもない線の一本に手の動きの痕跡が残される(ディスプレイ)。その手の痕跡に過ぎないものが、人の顔や動物に見えたりする。こうして表面にそこにはない情報を持つことになる(リプレゼンテーション)。このように人の知覚は進化、発達してきたんだとギブソンは考える。


 まだまだ不十分なところは多いがとりあえずここまで。
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