深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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ピーター・ドラッカー『イノベーションと企業家精神』
イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集 5)イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集 5)
(2007/03/09)
P.F.ドラッカー

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 私も成功した企業家やイノベーターを大勢知っているが、彼らの中にリスク志向の人はいない。通俗心理学とハリウッド映画によるイメージはまるでスーパーマンと円卓の騎士の合成である。イノベーションを行う人たちは小説の主人公のようではない。リスクを求めて飛び出すよりも時間をかけてキャッシュフローを調べる。
 イノベーションにはリスクが伴う。しかしスーパーへパンを買いに行くことにもなにがしかのリスクはある。あらゆる活動にリスクが伴う。だが昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。
 イノベーションは、どこまでリスクを明らかにし小さくできるかによって、成功の度合いが決まる。どこまでイノベーションの機会を体系的に分析し、的を絞り、利用したかによって決まる。まさに成功するイノベーションは、予期せぬ成功と失敗、ニーズの存在に基づくものなど、リスクの限られたイノベーションである。あるいは、新知識の獲得によるイノベーションのように、たとえリスクが大きくとも、その大きさを明らかにすることのできるようなイノベーションである。

ピーター・ドラッカー『イノベーションと企業家精神』


 ドラッカーは何から読み始めていいのかわからないので、『ドラッカー20世紀を生きて』の著作一覧を眺めて、おもしろそうなものを選んでみた。

 本書は文字通りイノベーションと企業家精神について書かれたもの。

 前半でイノベーションの契機を七つに分類して取り上げている。研究開発によるものから、社会の変化、ニッチ、偶然など様々なものがあげられている。

 そして後半では企業家精神を発揮して、そういったイノベーションを実現する方法を考察していく。
「ライフサイクル・イノベーション」と同様に、豊富な事例を使って解説していくので読みやすいし、おもしろい。

 ただし、あるイノベーションの機会で説明した事例が他の事例でも取り上げられていて、分類がちょっとぼやけてしまっているような気がしないでもない。

 実際のイノベーターはリスク志向ではないという引用部は印象的だった。リスクは確かに存在するが、それをいかに限定的なものにするかが大事なんだというのはなるほどなと思った。
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