深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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三品和広『経営戦略を問いなおす』
経営戦略を問いなおす (ちくま新書)経営戦略を問いなおす (ちくま新書)
(2006/09)
三品 和広

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 変わりにくい長期利益、それを一〇年単位でいかにシフトアップさせていくか、それが本当の戦略だと私は考えています。変わりにくいものを変えるのでなければ、わざわざ戦略などという大仰な表現を使う必要はないでしょう。本来は安定している水準をいかに上に向かって変位させるのか、または突然の転落をいかに防ぐのか、これぞ戦略を要する難業です。

三品和広『経営戦略を問いなおす』


 本書は文字通り経営戦略とはどういうものかをもう一度考えなおすことを目的にしたもの。

「戦略という言葉をちゃんと理解して使っていますか」という問いは少しずるいような気もするけれど、確かに何となくで使ってしまっているかもしれない。

 本書では日本企業の営業利益率が低下の一途をたどっていることを指摘し、長期的に利益を伸ばしていくことを戦略だと位置づける。

 そして何十年に渡って存続する上場企業のデータを参照しながら、長期的な利益を伸ばすことの難しさを指摘し、戦略の代名詞的な売上高成長戦略が長期的利益の向上と結びつくことが少ないとする。
 次に著者の考える戦略を3つのキーワードで説明していく。どこを対象にビジネスを行うかという立地、規模や商品構成などの構え、そして文字通りバランス感覚という意味での均整である。

 それだけでなく経営者を目指す20代、30代、40代のそれぞれの位置にいる人たちに向かって著者が考えるしておくとよいことなどもあげていておもしろい。

 経営者になる人間は限られているから当然だといえば当然なのだが、いくらかエリート主義が鼻につくこと、ややわかりにくい独自の用語などを割り引いても、なかなかに興味深い一冊だった。
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