深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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ルイス・ガースナー『巨象も踊る』
巨象も踊る巨象も踊る
(2002/12/02)
ルイス・V・ガースナー

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 大規模な組織で文化がどのように形成され、進化していくのか、わたしはひとつの考えをもっている。成功している組織はほぼすべて、その組織の偉大さをもたらず要因を強化する文化を確立している。この文化は、それが形成されたときの環境を反映している。環境が変わったとき、文化を変えるのはきわめてむずかしい。そして、文化が組織の適応能力を制約するきわめて大きな障害になる。

ルイス・ガースナー『巨象も踊る』


 新古書店などでもよく見かける本書。評判もよさそうなので手にとってみた。

 本書は、1993年に危機的な状況にあったIBMのCEOに就任し、その劇的な再建を果たした著者が当時を振り返った自伝的な作品。

 印象的なタイトルは、中小企業は身軽で美しく大企業は鈍重で醜いという通説に反対し、体の大きな象も軽やかなステップを踏めるようにしなければならないという著者の信念からとられている。

 全体的に淡々とした調子で、当時の状況を臨場感を持たせて、面白おかしく語るといった感じの本ではなかった。
 とはいえメインフレームが主力で長い間競争から免れていた状態から、いち早くシステム・インテグレータへ転向していく過程はなかなかおもしろい。

 一番興味深く読めたのは半分を過ぎた、第三部の「企業文化」以降。市場での競争を免れてきたIBMの企業文化が最も困難なことであり、就職したばかりの頃は軽く考えていた情熱が大切だったのだと語っているのが印象的だった。

 そして続く第四部では自らの経営から得られた「教訓」がしっかりまとめられていて勉強になった。

 尻上がりにおもしろくなっていく良書。
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