深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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木村敏『異常の構造』
異常の構造 (講談社現代新書 331)異常の構造 (講談社現代新書 331)
木村 敏

講談社
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 しかし、私たちの周囲にいる多くの「狂人」たちが、まるで話の通じない、何を考えているかわからない。不気味な存在として正常人の眼にうつるのは、実はこのいわゆる正常人の側で、彼らの内心の声を聞こうとしないから、つまりは正常人が自分たちの「正常性」のみを唯一の「合法的」なありかたと思いこんでいて、彼らと同じ立場に自分を置いてみようとしないからだといわねばならぬ。彼ら狂人の側に身を置いて彼らに十分な発言の機会を与えてやりさえするならば、あるいは表現能力に乏しい患者の場合には、私たち正常人の言葉によってではなく、彼ら狂人の言葉によって彼らの表現を補ってやるような仕方で、彼らの話に耳を傾けるならば、すべての分裂病者はアンネと同じ意味のことを語るはずなのである。

『心理学の「現在」がわかるブックガイド』に、この『異常の構造』が紹介されていたことから、ちょっと読んでみようかと思った。

 著者は精神科医で、この本は精神分裂病(現在は統合失調症と呼ばれている)の症例を引きながら、「異常」の本質に迫っていくもの。

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横山光輝『水滸伝』
水滸伝6巻セット 漫画文庫水滸伝6巻セット 漫画文庫
横山 光輝

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鉄牛
少しは
こりたか

何が
……

お前の
短気が
いつも騒ぎを
起こしてる
んだ!

だがね
俺は
あんな現場を
黙って
見てられる
性格じゃ
ねえ

だから
こんな
所に
いるんだ

横山光輝『水滸伝4 激闘梁山泊軍の巻』


「捨て童子松平忠輝」を読んだついでに、横山光輝の「水滸伝」も読んでみることにした。OVA「ジャイアントロボ 地球が静止する日」に登場するキャラクターのデザインはここからきてるんだなと今さら知った。

 私は残念ながら原作の「水滸伝」は読んだことがなく、中学生のころに吉川英治の「新・水滸伝」を読んだきり。けれど魯智深や林冲、武松、李逵といった好漢の活躍は今でも印象深く残っており、そして潘金蓮の不義にはどきどきしたものです。

 吉川版は108の宿星が梁山泊に集うところで終わってしまう。しかし、原作ではその続きがあり、好漢がばたばた倒れていくというまさかの展開が待っているということでずっと気になっていた。
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横山光輝『捨て童子松平忠輝』
捨て童子松平忠輝 (1) (講談社漫画文庫)捨て童子松平忠輝 (1) (講談社漫画文庫)
横山 光輝,隆 慶一郎

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しかし 家康どのや
秀忠どのを怒らせ
たら ただでは
すむまい

たいした違いは
ないさ どうせ
わしは嫌われ者の
鬼っ子だ

ふーん
わしなら
まいるだろうな

思いのままに
生きられたら
いつ死んでも
悔いはないさ

横山光輝『捨て童子松平忠輝 2』


「MikuMikuDance」はニコニコ動画のコンテンツの中でも好きなジャンルの一つで、個人で3Dアニメーションの製作ができて、しかもあふれるほどの作品を楽しむことができるということには常々驚かされています。

 ニコニコ動画で開催されているMMD杯は半年ごとのお祭りのようで楽しみの一つで、回を追うごとにあがるクオリティには目をみはるばかりです。
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平木典子『アサーション入門』
アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)
平木 典子

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 さて、前の二つの自己表現の黄金率とも言えるバランスの自己表現、それが「アサーション(assertion)」あるいは「アサーティブ(assertive)な自己表現」です。
 その本質は、自分も相手も大切にしたコミュニケーションをすることです。
 すなわち、

 (1)自分の考えや気持ちを捉え、それを正直に伝えてみようとする
 (2)伝えたら、相手の反応を受け止めようとする。

ことです。
 コミュニケーションの中では、「話す」と「聴く」のあるやり取りとも言えるでしょう。

 アサーションとは、自分が話したいことを非主張的にも、攻撃的にもならず、なるべく率直に、素直に伝えると同時に、話した後には、相手の反応を待ち、対応することも含んだ表現です。
 たとえば、友人とお茶でも飲みながら話をしたいと思って率直に「お茶を飲みに行かない?」と誘うことはアサーションです。すると、友人から「行きましょう」と同意されることもあれば、「行けません」と同意されないこともあるでしょう。そのいずれに対しても、きちんと対応をしていくこともアサーションには含まれるということです。

平木典子『アサーション入門』


 以前アサーションの本を読んだことがあったけれど(『自己主張トレーニング』)、アサーションという言葉を調べていると、必ず平木典子さんの名前を目にすることになる。

 平木さんは1980年代に日本で最初にアサーションを紹介した人だという。『心理学の「現在」がわかるブックガイド』でも、『改訂版 アサーション・トレーニング』が取り上げられている。

 そんなわけで近いうちに読もうと思っているうちに、新書で入門書が出ていた。そこで価格もお手頃なこちらから読んでみることにした。
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リチャード・ワイズマン『運のいい人、悪い人』
運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則
リチャード ワイズマン,阿部 真理子,Richard Wiseman,矢羽野 薫

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 では、運のいい人の期待は、彼らの振る舞いにどのような影響を与えるだろうか。たとえば、仕事の面接できっとうまくいくと思っていったら、自信過剰になって、十分に準備しないかもしれない。面白いことに、私の研究ではそのような傾向は見られなかった。運のいい人の期待は、決断を生んでリスクの高い行動をさせるわけではない。そうではなく、前向きな期待が、自分の人生をコントロールしようという意欲につながる。自分が欲しいものを手に入れるために、たとえ可能性がごくわずかでも、挑戦しようと思わせるのだ。

リチャード・ワイズマン『運のいい人、悪い人』


『その科学が成功を決める』『超常現象の科学』と立て続けに読んで、どちらも興味深かったので、その前の作品も読んでみたくて探してきた。

 本書は、著者によって行われた人間の運不運についてのの調査研究をまとめたものである。調査は数年がかりで行われ、イギリスの多くの人が参加した大規模なもののよう。

 運のいい人と悪い人がいるというのは私たちが何も疑問に受け入れていることで、事実「運」というものが存在するかのように感じている。
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