深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと 上巻』
根をもつこと(上) (岩波文庫)根をもつこと(上) (岩波文庫)
シモーヌ・ヴェイユ,冨原 眞弓

岩波書店
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 更新が滞っておりだめだなと思いつつ、時間ばかりすぎてしまいます。ここ最近はシモーヌ・ヴェイユの『根をもつこと』を読んでおりました。

 新刊本のコーナーでこの本を見かけたときに何て魅力的なタイトルだろうと思って、手に取ると前から関心のあったシモーヌ・ヴェイユの著作だということで、以来ずっと読みたいなと思っていた。

 私は何となく根無し草のような自分を感じてきた。地面に根を下ろす重い生き方を選ぶのは恐ろしい。流されるまま飛んでいけるほうが何となく気楽に思うことができる。といっても、生まれてこの方、ひとところにとどまっているの私なのだけれど。

 そういうわけで「根をもつ」という言葉からイメージされるような生き方に憧れに近いものがあったのかもしれません。

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E. アロンソン『ザ・ソーシャル・アニマル』
ザ・ソーシャル・アニマル―人間行動の社会心理学的研究ザ・ソーシャル・アニマル―人間行動の社会心理学的研究
E・アロンソン,岡 隆,亀田 達也

サイエンス社
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 魅力的な相手と話しているのだと考えた被験者は、あまり魅力的でない女性と話しているのだと考えていた被験者よりも、相手のことを、より均整がとれ、ユーモアがあり、社会的に適応していると評定した。これは驚くに値しない。しかし、驚くべきことは次の事実だった。独立した観察者が、会話の中の女性の側だけのテープ録音を聞く機会を与えられたとき(写真を見ずに)、男性のパートナーが身体的に魅力的だと考えていた女性に対して、ずっとよい印象を持ったのである。つまり、男性のパートナーは自分が魅力的な女性と話していると考えていたので、相手の最良の、もっとも輝かしい特徴を引きだすような仕方で会話を進めたのである。これらの独立した観察者は、彼女の会話を聞いた場合には、パートナーによって美しくないと考えられていた女性に比べて、より魅力的で、自信があり、活発で、暖かいという評価を与えたのである。したがって、身体的に魅力的な人は、自分自身のことを「よい」とか、人から愛されるとか考えるようになるのかもしれない。なぜならば、彼らは常にそのように扱われるからである。逆に、不器量な人は、常にそのように扱われるがゆえに、自分のことを「悪い」とか、愛されていないなどと考えてしまう可能性がある。結局、人は、自己概念と一致するように、すなわち、他人からまずどおように扱われているかということと一致するような仕方で、行動するようになるのかもしれないのである。

E. アロンソン『ザ・ソーシャル・アニマル』


 いつの間にかもう年の瀬になるということで、部屋の片づけをしていたらこの本を見つけた。そういえば最終章を読まずにしまっていたなということで、掃除を早々と切り上げて読んでみることにした。

 本書は、社会心理学者の著者が各テーマごとに社会心理学の研究を広範に紹介していくもの。タイトルはアリストテレスの「人間は社会的な動物である」という言葉からとられている。

 450ページ近くの分量がある上に、2段組でテキストがびっしりという、読まれることを拒絶するような見た目には凶悪な代物。ところが読み出すとこれがおもしろい。実際に講義を聴いているような語り口で、ぐいぐいと読み進めることができる。
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