深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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手塚治虫『ブッキラによろしく!』
ブッキラによろしく! (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)ブッキラによろしく! (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
手塚 治虫

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オバケとか
妖怪って…
もともと
さみしい人間
をなぐさめる
ためにいた人
じゃないか
なーって

昔って 人が
あんまり居なかったん
でしょ みんな
さみしーくらし
してたんでしょ…
ときどき妖怪がやって
きて さわぐから
みんな さみしさを
なぐさめられたんじゃ
ないかって……… 

手塚治虫『ブッキラによろしく!』


『火の鳥』を読ん手塚治虫作品は大方満足したつもりだった。しかし相変わらずiPhone の「手塚治虫 -shop-」の無料配信を読んでいると、『ジャングル大帝』や『リボンの騎士』など、まだまだ読んでみたい作品があることに気づく。

 この『ブッキラによろしく!』もそんな作品の一つ。

 タレントの根沖トロ子はトッポイと評され、番組作りに協力しようとしないわがままな子。そんな彼女が起用され続けるのには理由があった。テレビ局の13号スタジオに住みついたブッキラというイタズラ好きの妖怪がトロ子に惚れて、彼女が出演するときだけは悪さをしないのだった。
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無事
 私の住んでいる地域では、地震とは思えないゆっさゆっさとした揺れで目眩でも起こしたかと錯覚するような揺れで、一時的に気分が悪くなりましたが元気です。土日は次々と更新される被害の情報に圧倒されるばかりで何も手につきませんでした。何もできない無力さを感じますが、今後の動向に目を据えていきたいと思います。
小林秀雄『考えるヒント4』
考えるヒント 4 (文春文庫 107-5)考えるヒント 4 (文春文庫 107-5)
小林 秀雄

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 確かに、ランボオは晦渋である。然し、ことに我が国に於て、晦渋な作家を求める事が、どんなに困難であるかを考えてみてはいけないか。習慣というものは恐ろしいものだ。何故、誰も彼もがわかり切った事しか書いていない事に愕然としないのか。進歩的と自称する政治思想、人間的と自称する小説形式、歴史や認識の運動の解明者と自称する講壇哲学、そういうものが寄ってたかって、真正な詩人の追放の為に協力している。言語表現は、あたかも搾木にかけられた憐れな生物の様に吐血し、無味平板な符牒と化する。言葉というものが、元来、自然の存在や人間の生存の最も深い謎めいた所に根を下し、其処から栄養を吸って生きているという事実への信頼を失っては、凡そ詩人というものはあり得ない。

小林秀雄『考えるヒント4』「ランボオ2」より


『考えるヒント3』を読んだ勢いでシリーズを読んでしまおうと思って、こちらを購入した。今までずっと「考えるヒント」の文庫版は5分冊だと思い込んでいたのだけれど、探せど探せど引っかからない。どうやらこちらで完結のようである。

 こちらは今までの3冊とは少し毛色が違う。「ランボオ・中原中也」と副題がついているように、小林秀雄に大きな影響を与えた二人の詩人について書いた文章をまとめたものになっている。

 ところがそれも半分足らずの100ページに過ぎない。残りの半分は小林秀雄訳の『飾画』『地獄の季節』が収録されている上に、「酩酊船」を含むいくつかの韻文詩も収録されている。その点、ランボオの詩集として最も親しまれてきただろう岩波文庫版よりも、少しお得感がある一冊。
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