深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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大島弓子『グーグーだって猫である(1) (2)』
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わたしはいっきに
超人ハルクになった
ような気分になった

昔のテレビヒーローで
突然、皮ふが変色して
筋肉がムクムクと膨張して
シャツがメリメリとさけて
怪力になる“あの人”

“あの人”のように
なったわたしは
まっしぐらに
実験動物舎に走って行き

彼らの
ケージを壊し
針やチューブをぬき

抱きしめて
解放する想像を
してた。

大島弓子『グーグーだって猫である』


『この世界の片隅に』を読んでそそくさと退散するつもりだったのだけれど、こちらが目に留まった。2巻までしか置いてなかったけれど、再び腰を下ろして読み出した。

 萩尾望都さんの作品を読んでいたときに、24年組つながりということで読んでみたいなと思っていた作品。大島さんの作品は『サバと秋の夜長』『サバの夏が来た』を読んで以来となる。

 飼い猫のサバとの日々をつづったサバシリーズに続いて、作者のもとにやってきたグーグーという猫をはじめ、次々と増えていく猫たちとの生活を描いたエッセイ風の作品。
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こうの史代『この世界の片隅に』
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子供でも
売られても
それなりに
生きとる

誰でも何かが足らんくらいで
この世界に居場所はそうそう
無うなりゃせんよ

すずさん

こうの史代『この世界の片隅に』


 自転車で出かけようと思った。しかし目的もなくポタリングしてもあまりおもしろくないという先人のアドバイスがある。そこで普段通うにはやや遠い図書館まで出かけることにした。

 我ながら馬鹿だなと思いつつ、遠出の口実になれば何でもよかった。一日で読んで帰ってくるならマンガである。隣の市の図書館にこの作品があることは知っていて、距離も手ごろ。行き先は決まった。

 こうの史代さんの作品は、『夕凪の街 桜の国』『長い道』に続いて三作目。この『この世界の片隅に』は『夕凪の街 桜の国』と同じく、第二次世界大戦時下の広島を描いた作品。
[こうの史代『この世界の片隅に』]の続きを読む
サイモン・シン『暗号解読』
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 ディフィーとエリスの話題は、考古学から、樽の中のねずみがりんご酒の味をよくするといった話にまで及んだ。しかし話題が暗号の領域に近づくと、エリスはさりげなく話題を変えるのだった。訪問が終わり、今から車を運転して帰ろうというときになって、ディフィーはとうとう我慢できなくなり、ずっと頭にあった質問をエリスにぶつけた。
「教えてください。あなたたちは公開鍵暗号を発明したのですか」長い沈黙があった。口を開いたエリスは、ささやくようにこう言った。
「どこまで言ってよいものか……。そうですね、あなたがたの方が私たちよりも多くのことをやった、とだけ言っておきましょう」

サイモン・シン『暗号解読 下巻』


 正月の割引券の期限が切れそうだったのでブックオフへ行った。棚を眺めているとサイモン・シンの『暗号解読』がいつの間にか文庫化されているのが目に留まり、そのままレジに向かった。

 サイモン・シンは取っつきにくい科学の問題を一般向けにわかりやすく紹介するライターとして有名。その作品は、『フェルマーの最終定理』が文庫化されたときに購入して以来になる。

 本書は、文明の最初期にまでさかのぼり、通信の秘密をどうにかして確保し守ろうとする側とその内容をひそかに知り利益を得ようとする側のいたちごっこ的な攻防の歴史を一息にたどりなおすもの。
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ピーター・ドラッカー『ドラッカー わが軌跡』
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 そして私は、正しい勉強の仕方、少なくとも私にとっての正しい学び方とは、うまくいっているものを探し、成果を上げる人を探すことだということを知った。少なくとも自分は、失敗から学ぶことはするまいと思った。成功から学ばなければならないと思った。

ピーター・ドラッカー『ドラッカー わが軌跡』


「もしドラ」を読んだついでというとなんだけれど、ドラッカーの他の著作も読んでみようということで、こちらの作品を手にとる。

本書は、ドラッカーの半生を綴った自伝。思えば、「20世紀を生きて」という自伝を読んで、ドラッカーの著作を読み出したのだった。

「20世紀を生きて」は元が日経新聞の「私の履歴書」というコーナーに連載されたものであり、読みやすくはあるが、あっさりとしていた感があったので。
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畝山智香子『ほんとうの「食の安全」を考える』
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 健康にとって本当に大切なのはオーガニックかどうかというより多様な野菜や果物を含むバランスの取れた食生活で、それは決して費用が嵩むようなものではありません。旬の野菜や果物なら安価ですし、端境期や天候不順で生鮮野菜や果物が不足しているような場合には缶詰めや冷凍食品などを上手に組み合わせればいいのですから、加工品も上手に利用できれば手間隙を省きながらもバラエティー豊かな食卓になります。こういう誰にとっても有り難いはずの情報が主流にならないのです。

畝山智香子『ほんとうの「食の安全」を考える』


自身がどうも貧血らしいと判明してから、検査を受けないと、とは思いつつなかなか時間が取れないでいる。代わりといっては何だけれど、鉄欠乏性のものかも判らないまま、鉄分の摂取を心がけるようになった。

そこで気がつくのは鉄を含む食品は肉や魚といった生鮮食品が多く、手軽で廉価なものが少ないということ。食生活の改善で貧血を克服というのは、前途多難な道のりである。

健康な食生活を送るためには、かなりの出費を覚悟しなければならないのではないか。「食」をめぐる問題がニュースなどで取り沙汰されている時に感じていた疑問が再び頭をもたげてきた。
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手塚治虫『火の鳥』
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虫たちは
自然が
決めた
一生の
あいだ
………

ちゃんと
育ち
たべ
恋をし
卵を産んで
満足して
死んでいくのよ

人間は虫よりも
魚よりも
犬や猫や
鳥よりも
長生きだわ

その一生の
あいだに……

生きている
喜びを
見つけられれば
それが
幸福じゃ
ないの? 

手塚治虫『火の鳥1 黎明編』


 1年ぐらいかけて手塚治虫作品をいくつか読んできたが、満を持して「火の鳥」に再挑戦することにした。

 今でこそごく普通にSF作品に触れることができるようになったが、子どもの頃はSFが苦手だった。「流線型にシルバー」な世界、ぴっちりとしたスーツを着た人物たちは奇異に映った。アンチユートピア的な未来が描かれることも多く、巨大ロボットをはじめとする進んだ科学技術に恐れを抱く小心者だったのかもしれない。

 それに対して馴染み深かったのは過去の世界。私たちが生きている世界とは大きく異なっているものだとしても、それはかつて存在した世界であり、「今」とのつながりを感じさせた。奇想天外な話を受け入れる想像力がなかったのだ。

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