深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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手塚治虫『陽だまりの樹』
陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)
(1995/05)
手塚 治虫

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わかっている……

おれの意志じゃ
ないっ……
おれと関係なく
世の中が変って
いくんだ!!

手塚治虫『陽だまりの樹 第6巻』


「三百坂」という坂を駆け上らされる平時の武士の姿を描いた冒頭のエピソードは、この作品、そして主人公の一人伊武谷万二郎を特徴づける印象的なエピソードだと思う。

 最初に「週刊手塚治虫アプリ」でこのエピソードを読んだときの印象は地味だなというものだった。しかし全巻を読み終えた今は不思議と心に残っている。

 この作品は、手塚治虫の先祖であり、東大医学部の前身となったお玉ヶ池種痘所の開設に尽力した手塚良庵らの蘭方医たちの姿が描かれている。
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大西泰斗、ポール・マクベイ『ネイティブスピーカーの英文法』『ネイティブスピーカーの前置詞』
ネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につくネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につく
(1995/02)
大西 泰斗ポール マクベイ

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ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉
(1996/11)
大西 泰斗ポール マクベイ

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 ここには受動態の重要な意味がかかわっています。それは,受動態がただしく使われるためには,「受動態が表す行為によって事態が何らかの影響を受けていなくてはならない」ということです。ボブが山を登ったからといって山が影響を受けるでしょうか。そんなことはないでしょう。しかし、あまりに多くの人が上ったとすればどうでしょう。また,少年が家族に置き去りにされたとしたら,その深刻さはどうでしょう。家族がみんな家から出たといっても,家自体は普通影響を受けるとは思えません。
 さあ残りの文もよく考えてみてください。受動態が使われるときの気持ちがわかってくるでしょう。もちろんこれは「規則」ではありません。覚える必要もないのです。でもこの気持ちがわからないと受動態をうまく使うことはできないのです。

大西泰斗、ポール・マクベイ『ネイティブスピーカーの英文法』


『ハートで感じる英文法』などで有名なコンビが送り出す数多くの英文法本の中で、最も初期のシリーズらしい。

 英文法の勉強はもちろん大事、でも学校で学ぶような細かい規則を全て覚える必要があるのだろうかと著者らは疑問を投げかける。

 そしてネイティブスピーカーは意識せず文法を駆使しているとして、本来文法は無意識に使えるほど自然で単純なものだとする。
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杉原厚吉『理科系のための英文作法』
理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書)理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書)
(1994/11)
杉原 厚吉

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 辞書の中の例文を変更して自分の目的に合った文を作る――作ったつもりになる――ことを,私たちはしょっちゅうやる.そういうとき,この手紙と同じように“変な英語”を作ってしまう危険性は非常に高いのである.
 こんなふうに考えながら届いた手紙を眺めていると,自分が英語でものを書くときの姿がいつの間にかそれと重なって見えてきてしまう.“変な日本語”を笑う余裕などまったくない.冷汗がにじみ出るばかりである.
 しかし,こう考えて萎縮してしまったのでは,何も書けなくなる.ここはひとつ開き直るしかない.変な英語になってもしかたない.まずは,意味の通じる文章を書こう.ただし,辞書で意味を確認したからといって,あるいは,世の中に存在している例文を少し変更しただけだからといって,自分の英語に安心してはいけない.“変な英語”を書いてしまう危険な落し穴は,思わぬところにいくらでもあるのだ.

杉原厚吉『理科系のための英文作法』


 こちらも英作文の本で入手しやすく、評判もよい本なので手にとってみた。

 本書は既存の英作文の本が一文単位で正しい英語を書くことに注力していると指摘し、必要なのは文をつなぐ技術なのであるとする。

 そして「談話文法」という言語学の領域で得られた知見を利用し、4つの法則にまとめたもの。
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手塚治虫『人間昆虫記』
人間昆虫記 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)人間昆虫記 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
(1995/03)
手塚 治虫

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結局
私の手元に残ったものは
一億五千万の
小切手だけ……

桐郎さん あなたも私も
あんまり
得しなかったわね……
私 あなたを売ったけど
それはただ ひとりに
なりたかったからだけよ

だから
こんな小切手なんか
海へ流しちゃおうと
思うの……

というと
詩的で
しょ

だけど私は
もっとスノッブ
なんだ

海へ
沈んで
もらうのは
こっちの
ほうよ 

手塚治虫『人間昆虫記』


 今まで読んできた手塚治虫の「大人向け」の作品について調べていると、よく言及されている印象があるこの作品。

 出会った人間の才能を吸収し、華麗に変身を繰り返す女性、十村十枝子を主人公にし、彼女の奔放な生き方とそれに振り回される人間たちの姿が描かれている。

 あらゆる手段を駆使して名声を獲得してゆく十枝子の姿は『MW』結城に似ていて、女版『MW』といった感じがする。
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手塚治虫『空気の底』
空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)
(1995/07)
手塚 治虫

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おまえはさっき
神さまが
結んでくださった
といったな?
……神を……
信じるのかい……

はい!
この宇宙の
どこかに……

何か
偉大な
ちからが
…… 

手塚治虫『空気の底』「聖女懐妊」より


 こちらも「七色いんこ」同様、「週間手塚治虫」アプリの常連で、前から気になっていた作品。

 この作品は掌編集で、いわゆるショートショートのようなものが一つにまとめられている。

 個々の作品につながりはないものの「恐怖連作短編集」と銘打たれたりしているように、全体的にホラーテイストのものが多い。
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手塚治虫『ばるぼら』
ばるぼら (上) (角川文庫)ばるぼら (上) (角川文庫)
(1996/12)
手塚 治虫

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ばるぼら (下) (角川文庫)ばるぼら (下) (角川文庫)
(1996/12)
手塚 治虫

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そのとおりだ
おれの人生も仕事も
無に帰るのさ

しょせん
芸術なんて
そんな
もんだ

いつかは
朽ちはてる

忘れ
去られる 

手塚治虫『ばるぼら 下巻』


 ここ最近いくつか手塚治虫作品を読んできて、気になっていた手塚作品をまとめて読んでいこうと思うようになった。

 この『ばるぼら』もその一つ。
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