深海魚の水槽
読んだ本のメモなどを残していく予定です。
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山崎元『お金の教室』
お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )
山崎 元

NHK出版
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「その通りだ。重要なのは『過去の実績』と『現在の予想』の対比ではなく、『古い予想』と『新しい予想』のギャップだ。株価はいろいろな要因で動くけれども、大まかには半分くらいがこの予想の変化で説明できると考えておこう」

――ということは、新しく会社が発表した予想と、『会社四季報』や『会社情報』に載っているこれまでの業績予想との差を見るということですか?

「そうだ。さすがAが可愛がっている後輩だけのことはあるな。ともかく、予想の変化を見る。たとえば、来年三月期の予想利益が、これまでいくらと発表されていたのが、今回の発表でどう修正されたか。その予想利益の変化に対して、株価がどう変化しているかをよく見ることだ。これをたくさん見ないことには株式投資は理解できない。これこそが、日々努力すべきポイントだよ」

山崎元『お金の教室』


 日経平均株価は一年で倍近くまで上昇、回復した。運用する余裕資金もないので、私は傍から指をくわえて、気楽に眺めているだけだけれど。相場はまた乱高下を繰り返す不安定な動きを見せているものの、波に乗った人も多いと思う。

 参入するしないはともかく、巷で話題になることも多くなってきたことから、何かわかりやすい本でも読んで記憶を温めておこうと思った。

 そんなときに目に付いたのが、その名もずばりの本書『お金の教室』で、評判もよさそうだったので読んでみることにした。著者は業界を渡り歩いて、今は経済評論家として、また教鞭を取るなどして活躍されている方らしい。
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クリス・アンダーソン『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明

日本放送出版協会
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 アトム経済においては、私たちのまわりにあるたいていのものは、時間とともに価格が高くなる。一方、オンラインの世界であるビット経済においては、ものは安くなりつづける。アトム経済はインフレ状態だが、ビット経済はデフレ状態なのだ。
 二〇世紀は基本的にアトム経済だったが、二一世紀はビット経済になるだろう。アトム経済における無料とは、何かほかのものでお金を払わされることで、まるでおとり商法のようだった。結局はお金を払わなければいけないのだ。しかし、ビット経済の無料は本当にタダで、そもそも金銭がその方程式からとり除かれていることも多い。人々はアトム経済では「無料]]と聞くと当然ながら疑いを抱いたが、ビット経済では当然のように信頼する。彼らは両者の違いや、オンラインでフリーがなぜうまく機能するかを直観的に理解しているのだ。

クリス・アンダーソン『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』


 昨年末ぐらいだったと思うけれど、Apple Store の無料アプリランキングに入っていたので、何気なくダウンロードした「FREE」というこのアプリ。中身は本が一冊まるまる読めるようになっている電子書籍アプリでした。

 ダウンロードしたはいいものの無料ということで内容は全く期待しておらず、ずっと放置していました。ところが、つい最近になって読み出してみると、意外にもしっかりした内容で面白い。これ無料でいいのと思って Store にレビューを見に行くと\1,000 になっていました……。

 コンテンツビジネスが無料化していく経済状況をまとめるという趣旨に基づいて、アメリカでは電子版が無料配信されたという本書ですが、日本ではそこまではできず限定で無料となっていたようです。
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西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
(2008/12/11)
西原 理恵子

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 生きていくなら、お金を稼ぎましょう。
 どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう。
 それはもう、わたしにとっては神さまを信じるのと同じ。
 毎日、毎日、働くことがわたしの「祈り」なのよ。
 どんなに煮詰まってつらいときでも、大好きな人に裏切られて落ち込んでるときでも、働いてれば、そのうちどうにか、出口って見えるものなんだよ。
 働くことが希望になる――。
 人は、みな、そうあってほしい。これはわたしの切なる願いでもある。

西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』


『ぼくんち』に衝撃を受けたので、少し前に話題になったこちらを読んでみることにした。

 タイトルからは、何となく拝金主義的なえげつない臭いがして敬遠していた。装丁も一万円札をベースにしたもので結構どぎつい。

 しかし内容はどちらかというと著者の自伝的な作品になっていて、著者の人生論・仕事論にもなっている。著者の絵も挿絵程度しかない。若者向けに書かれているので、あっという間に読めてしまうが、軽い本でもなかった。
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神野直彦『財政のしくみがわかる本』
財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)
(2007/06)
神野 直彦

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 一九二〇年代も八〇年代も、日本の政府は「民主主義はどうなるのか」ということは考えませんでした。最近では「地方債にしても市場の統制が重要なのだ。市場に統制してもらったほうがいい」と、ものごとの原点をとりちがえています。民主主義が崩れてしまうことが目に見えているのです。
 市場では、人びとは購買力に応じて発言力をもっているので、金持ちの言いなりになることになるからです。「それは民主主義ではない」と言わなくてはいけないのに、マスコミも国民もいっせいに、「市場の声に逆らわないことがいいことだ」と言っていることに、私は民主主義の危機を感じています。

神野直彦『財政のしくみがわかる本』


 2011年までにプライマリーバランスの黒字化を達成するという目標も事実上断念ということで、日本の財政はどうなってしまうの? ということで手にとってみた。

 本書は国の財政、地方の財政、家計はそれぞれどう違うのか、財政の歴史的な意味、税金の使い道、現在の日本財政の問題点などに触れながら財政や税のしくみをやさしく解説した一冊。

 しかしその一方で著者の考えがストレートに出てくる。市場に任せてよい部分と政治によって分配を行う部分をきっちり分けるバランスを重視する立場に立つ。

 当然、市場原理にその分配を委ねようとする新自由主義的な政策には批判的で、特に小泉政治には手厳しい。その面で合わない人はいるかもしれない。
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飯田泰之『考える技術としての統計学』
考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス 1101)考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス 1101)
(2007/12)
飯田 泰之

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 不確実性と上手に付き合い、飼いならしていくためには、許容できる「誤りの大きさ」「誤りの種類」を決めておかねばなりません。その基準となる有意水準を5%にするのか、1%にするのか……またはもっと厳しい基準にするのかは、なかなかの悩みどころです。有意水準を厳しくすると第一種過誤の発生は減少しますが、そのかわりに第二種過誤が起きる可能性が高まります。有意水準を緩くした場合には第二種過誤を防ぐことができる一方で、偶然にすぎない数値を採用するという第一種過誤の危険性にさらされます。
 このようなトレードオフ問題があるときには、あなたが今考えようとしている問題の性質を見きわめる必要があります。
 たとえば、恐ろしい伝染病の病原として疑われているXという物質があったとします。しかし、あなたはどうもXは病気の原因ではないのではないかと考えています。このとき、あなたは「Xが病原である」という帰無仮説を検定しようとするでしょう。ここで第一種過誤を犯して「Xは伝染病の病原ではない」と結論してしまったならば大変なことになります。このような場合には、有意水準はきわめて厳しく設定して第一種過誤の発生を食い止めなければなりません。
 一方、アイデアだしのためにさまざまなデータを検討しているといったケースでは、「新しい事実(かもしれないもの)」を見落とすことで新たなチャンスを失わないように有意水準は低めにしてもかまわないでしょう。

飯田泰之『考える技術としての統計学』


『その数学が戦略を決める』などで書かれていたように、統計は役に立つ重要なツールだと思う。しかし学生時代から苦手感は抜けない。

『歴史が教えるマネーの理論』がおもしろかったので、著者の本を探していたところ、統計学の本も書かれているようだったので手にとってみた。

 タイトルからは『統計でウソをつく法』や「クリティカル・シンキング」関係に近いのかなとイメージを抱いていたけれど、そういった面も兼ね合わせた統計の入門書といった感じ。
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